2015年09月05日

コミックマーケット88 レポート

 さてさて――もうコミケはおろかその次のコミテイアも終わったあとなのですが(汗
 さる8月14日、コミックマーケット1日目にサークル参加してまいりました。(お世話になった皆様、ありがとうございます!) 今日の日記はちょこっとだけ、そのレポートなどをお送りいたします。

今回は新刊はオフセットで入稿していた(そのあともう1冊コピー誌を作ろうと思っていたのだけれど、完成してた話がぶ厚くなりそうだったので思いとどまった)ので、直前の準備はそれほど量はなく。金曜日の参加なのでその週の前半からディスプレイ等をつくってトランクカートにつめて、前日木曜日は日付が変わる前に床に就くという自分のサークル参加史上でも過去3回はあっただろうかという優等生っぷり。
 と思っていたら当日朝、いつもより早く寝たのに起きる予定時間を1時間寝過ごすという失敗をしてしまいました。慣れないことはするもんじゃないですね!
 まあ、目覚ましをかけていたのが4時半だったので、1時間遅刻して5時半でもまだちょっと余裕はあったのですけれど。逆に考えるとよくまあ、目覚まし無意識にとめて二度寝して1時間で目が覚めたものでした。
 目が覚めたときはさほど暑くなかったのですが念のため、シャワーを浴びた後で、おろした洋服の全部に8×4をぶっかけました。気休めのつもりだったのですが、後で考えるとこれはほんとにやっといてよかった。

大井町線は始発駅から乗ったのですが、思いのほか混んでなかったです。まあ、なんとか自分は休みとれたものの、平日なので当たり前といえば当たり前か。
 大井町でりんかい線に乗り換えたらさすがに混むかなあと思ったのですが、目の前で一本行ってしまって(その電車は混んでた)次のを待ったら大崎始発だったらしく最後尾車両はがらがらで、結局地元から国際展示場前駅まで座っていけるという幸運な朝でした。
 
荷物の受け取り所もわりあい近く、会場直接搬入にしてもらった新刊の箱も無事届いており、開場前に次回の申込書を買っておくのも忘れず。なんかいろいろとスムーズ。そういえば来るときも空が薄曇りでそれほどまでには暑くなかったし、今年の夏は例年よりも体力を使わないサークル参加日になるかな?(フラグ)

ディスプレイは、こんな感じ。
IMG_5968.JPG
 わりといつもと変わらない雰囲気ですね。
 ただ、今回はシリーズものを全部表紙が見えるように置くのをあきらめて十字に積んだので、そのぶん机の上に置く本の種類は多くなりました。
 新刊既刊あわせて、17種類。
 今年に入ってからは即売会ごとに置く本をローテーションして、一回の即売会に置く種類はやや少なめ(8〜9種)にしていたのですが――シリーズが一段落して少し経った『東都恋歌』『春日横丁ラプソディ』(リンクはpixivのお試しページです)は、そろそろ在庫数が少なめになってきたのと、ひとまとめの単行本にする作業が動き始めて今年の夏ティアまでの頒布になるので、その前に「自分のサークルのスペースに一度に置く本の種類」の記録を更新してみようと思ってこんな感じになりましたw

IMG_5969.JPG
 あ、ディスプレイの変更点で細かいところでは、各値札に「発行年月日とイベント名」を基本で入れたのと、冬のコミケ以降に出た(今回の新刊を除く)3冊には「冬コミ以降発行」の札をはっつけたところでしょうか。いつもコミケに出ていると、(おそらく他にイベントにはなかなかいらっしゃれないかたから)前のコミケ以降に出た本はどれですか? と聞かれることが多いので――そのつどお答えするのは大丈夫なのですが、あったほうがわかりやすいかなあと思いまして。

もろもろの準備も終わり、スペースの席について。
 いつもならあとは開場時間を待つのみなのですが、今回はちょっとひとつ、することが残っていました。
 新刊の『TOKYO SWEET ROOMS(1)』。この本を入稿してから、pixivにお試し版をアップしているときに、誤植があるのを発見してしまっていたのです。
 それも、主人公の女の子は眼鏡をかけていないのに「眼鏡の奥でぎょっと目を見開いた」とか書いてる箇所が……!
 この話を書いているとき、最初は主人公の子を眼鏡っ娘さんにして、相方の女の子は眼鏡をかけていなかったのが、わりと早い段階で逆にしていたのですね。ところが、本文を書くときに頭の中に修正前の癖が残っていたのか、こんなことに。
 本が仕上がった後で気づく誤植、単純なものであれば申し訳ないとは思いつつそのままにしてしまうこともあるのですが、さすがにキャラの外見に関わるところをそのまま放置しておくわけにもいかず。前日に家で、用紙に修正後の一行を印刷して縦長に切って、はりつけ訂正用のシールをこさえてきたのです。
 ううう、自分が悪いとはいえ、「眼鏡をかけている女の子の描写を眼鏡をかけていないものに訂正する」という精神的拷問のような作業を即売会の朝にすることになろうとは……!

あと、もうひとつ。
 ちょっとこの日、職場は普通に動いていて――前々から手は尽くして支度は整えて休みは取れたものの、事務所のまとめ役なのでなにか予想外の事態が起こったときには、じゃあこうしましょう、という判断をする必要がありで。
 こういう場合はこれこれこう、というこの日用のハンドブックをこさえて、さらに「電話とれない移動時間も多いので連絡はできるだけメールで」と末尾に書いてきたのに、開場20分前くらいにスマホが震えて職場からの電話の通知が!
 あわわー! どこだどこだ電話受けても危険じゃない場所は! と思ったのですが、この時間屋外はまだシャッターが降りていて(列も作られていて)出ることはできず。
 やむなく、館内のはしっこのほうのできるだけ人口密度が少ないところ(ざわめきが電話に入らないところ)にいって、こちらから電話しました。

「あ、もしもし、つむぎ(仮名)ですー」
「あ! つむぎさん! ごめんなさいお休みなのに電話しちゃって」
「いえいえ、大丈夫ですよ。(あわわ……いいから! いいから早く要件を……!)それより何でしょう」
「実は、○○が××で――」
「(あ、よかったそれなら対応できる! ていうかそれマニュアルに書いたー!)わかりました。それは、ここに連絡して――」
 ぴんぽんぱんぽん!(※館内放送の音)
「ひぃっ!(スマホのガラスが割れそうなくらいの指圧で通話OFF)」

 館内放送――「コミックマーケット準備会より」ってはっきりアナウンスされていたので即座に電話切ったのは正解だったのですが――が終るのを待って、再度電話。

「あ! つむぎです! すみません、いまちょっとエスカレーターで地下に入っちゃうので通話途切れるかもです!」


 ととっさに嘘をついて、しばらく連絡が取れないかもというのを匂わせ、電話出られないといけないし留守電機能がちょっと不調なので今日これ以降はできるだけメールでお願いしますーとやんわり念を押して、要件を手早く済ませて危機を脱しました。
 うあああまだそんなに暑くなかったのに一気に汗噴いたよ……!

そんな波乱は含みつつ、なんとかスペースに戻って10時を迎え、コミックマーケット88・一日目はここに開幕。
 
 そういえば、少なくとも僕がサークル参加するようになって以来で、「夏の1日目・東ホール」に創作文芸ジャンルが配置されたのってはじめてなのですよね。
 西ホール1日目のときは夏も冬も、最初の1時間くらいは人口密度がおさえめののんびりムードでそれから少しずつ人通りが多くなってくる感じだったのだけれど、東の一日目ってどんな感じだろう、やっぱり周りから人が流れてくるまでは空いている感じかしら。
 と思っていたのですが――こころなしか西のときよりも、通路の人口密度があがっていくのが早いかな、という感じでした。
 開場から3〜40分過ぎた頃には、混雑とまではいかないけれど次々に人の行き交うコミケ創作文芸ゾーンの空気に。自分のところの本も、新刊を中心にすこしずつお手にとっていただけるようになってきました。

人が多くなっていくのと比例して、館内はだんだんと体感温度があがり、蒸し暑い感じに。
 いつかのコミケのときのような温室の中にいるっぽい暑さではなかったのですが、やはりスペースで座ったり立ったりしているうちに、ぐっしょり汗が滲んできます。
 あとで考えてみたら、僕はこの日持っていった水筒とペットボトル、差し入れでいただいた飲みもの、会場の自販機で買ったお茶やジュース合わせて開催時間中だけで3リットルくらい水分をとっているはずで……それでいて10時〜16時の6時間いちどもトイレに行かなかった(行きたくならなかった)わけだから、いかに汗をかいたかですね。(あ、でもほんとは、汗かいてるので行きたくならなくってもちゃんと意識してトイレ行ったほうが身体に負担かからないそうです)
 ただ、コミケ直前にツイッターで見た「前日に熱めのお湯にゆっくり浸かって汗かいておいたほうが、当日汗臭くならない」というのを実行したのがよかったのか、上に書いたように朝にシャワー浴びたあとでこの日用におろした肌着に大量の8×4スプレーふりかけといたのが効いたのか、夜にいたるまで汗っぽい感じがしなかったのは幸いでした。来年からはまた、この対策でいくかな。

新刊のほうも、13時を回ったころに「これくらいお手にとっていただけるといいなあ」と自分でこっそり決めていた冊数に届いて、満足でありました。
 あと、コミケはやはり既刊を買っていただける割合が多い……!
 17種類(既刊は16種類)持っていったうち、一冊も在庫が動かなかった本がふたつしかなかったという素晴らしさ。

 ずっとサークル活動を続けていくと、

 ◎本の発行を続けて、一度買ってくださったかたに次も買っていただけるようにしていきたい。
 ◎これまで自分の本を知らなかった/お手にとられたことがないかたに買っていただけるようにしたい。

 という二つの願いができてくるのですが――後者のほうは特に、宣伝をするとか好みの範囲でいろいろ即売会に出てみるとかいろいろできる工夫はあるものの、そうそううまくは運ばずに思い悩むことも多く。
 そういう意味で、コミケはやはり規模が大きいぶん、はじめてスペースの前を通るかたやはじめて立ち読みをしてくださるかたもたくさんいらっしゃり――新しい読み手のかたに巡り合える年二回の貴重な機会だなあといつも思います。もちろん、もしも読んでくだされば本を気に入ってもらえるかもしれないかたでも、気付かずにスペースの前を通り過ぎてしまえばそのまま二度とお会いできないかもしれないので、前にも書いたけれど「ひと目で自分のサークルの作品の傾向などが分かる表示」は大事ですよね。

 既刊が新しく売れただけではなくもちろん、いつもうちのスペースに足を運んでくださるかたたちにもお会いでき、新刊をお渡しすることができました。 いつもほんとうにありがとうございます、今回新刊かなりぎりぎりな日程(自分のせい)だったのだけれど、持って行けてよかったー……!

13時半くらい、そろそろスペース前の通路の人通りが穏やかになり、サークル島にも一段落な空気が流れる頃――
 再びポケットの中であいぽんさんが震え、見てみると「着信 FROM 職場」の通知が……!
 うー、どうしようかなーと思っていると一度電話は切れ、数十秒おいてまたかかってきて今度は留守電にタスケテタスケテーなメッセージが残っていたので、さすがにやむなく電話をかけることに。
 とはいえ朝とは違い、ホールから外に出て敷地のはずれのほうに歩いてから発信することができたので、今度はあまりスリルを感じないで済みました。いえ、もしかけてる最中に館内一斉点検放送とか始まっちゃったらかなりやばめだけどw
 用件は今度もそれほど深刻なものではなかった&マニュアルに書いてきたことだったので、対応したあとで僕は「これから2時間ほど電車に乗ってしまうので連絡はメールでないとすぐに返せない設定」になりました。幸い、これを最後に電話はなかったし、朝の時点では終わってからもしかしたら職場行かなくちゃダメかなーという塩梅だったのがこの時の電話でほぼ大丈夫になったので、結果的には電話かけてよかった。
 夏コミ一日目参加のときはやはりこう、いろいろ事前の用意や架空設定が必要になりますね;

15時を回り、頒布数や在庫を確認して、第一次搬出の支度開始。
 前にも書いたのですが、自分はコミケやコミティア等の大きな即売会――閉会してから宅配に並ぶと列が伸びていて時間がかかる規模の即売会のときは、閉会1時間前くらいの段階で一度「それ以降もしも1冊も売れなくても、カートで持って帰るのに困らない分の在庫とディスプレイ」を残して、宅配を出しに行ってしまうのです。閉会後にスペースに荷物残して宅配列に並ぶのは心配で、しかし閉会の瞬間はスペースで拍手したいというひとりサークルのジレンマの解決法として考えた方法。
 今回は、搬出する箱は二つありました。ひとつは既刊などを搬入したA3の箱。もうひとつは、印刷所さんから会場に直接搬入していただいたA4の箱。搬出がひとつにまとめられればよかったのですが、A3のほうは運ぶディスプレイ用品を入れると案外隙間がなく、新刊も、後で思えば分納してもらえばよかったのに150部ぜんぶまとめて搬入してもらってしまったので、予部分含めるとまだ100部は在庫はあり。
 別々に受付に持って行ったほうが重くないかなあとも思ったものの、やっぱり並ぶの一回ですませて早くスペースに戻りたいと思って、箱をふたつ重ねて持ち上げて、えっちらおっちらクロネコヤマトさんの受付所へ。 さて。しかしここで、自分は今回のコミケ一日目で最大の失敗をしてしまいます。というか、この時点ですでにしてしまっておりました。
 それから数分後。いつもの、東ホールから外にでた駐車場スペースののクロネコヤマトさんの宅配引受所。
 東5ホールの自分のスペースから休み休みようやくたどり着いた僕が見たものは、広々とした無人の駐車場でありました。
 そう。
 実はこの時になって知ったのですが、この日は(おそらく夕立などの危険が見込まれたために)いつもは屋外に設けられているクロネコヤマトさんの宅配便引受所は、東ホール中央通路の奥の突き当たりに変更されていたのです。
 あ、「この時になって初めて知った」といっても別に準備会のアナウンスが足りていなかったわけでは決してなく。午後から繰り返し繰り返し館内放送がかかっていたのを僕がぼんやりして(かつ、仕事の電話などのことでドキドキして)すっかり聞き流してしまっていたのです。
 ほかにも僕と同じぼんやりさんがいたためなのか、案内役のスタッフのかたが駐車場の手前に立っていらっしゃって、丁寧に変更の旨と変更後の受付所へのルートを説明してくださいました。東6ホールと中央通路の間のシャッターは閉まっているので、いちど東5ホールまで戻って中央通路に抜けて列に並ぶ形になるということで。
スクリーンショット 2015-09-06 00.30.18.png
 上が、僕が最終的に通ったルートと、ちゃんと最初からアナウンスを聞いていれば選べたルートの図であります。
 お知らせにはきちんと注意深く耳を傾けましょう。いえほんとに。

 そんなこんなで、列もこの時間にしてはわりと長く延びていて、荷出しを終えてスペースに戻ってきたときには汗でシャツが絞れるのではないかという有様になっておりました。ぐったり疲労困憊。
 この搬出〜スペースに戻ってくるまでの間に、途中で箱をおろして休んでいたら見知らぬかたから「大丈夫ですか? 手伝いましょうか?」と声をかけていただいたり、スペースに戻る途中でも知っている文芸サークルのかたから「うわわー、飲み物いります?」と缶ジュースを勧めていただいたり、飴をいただいたりして、ひとさまのご厚意のありがたさを知る数十分でもありました。コミケの空間は善意でできています。

IMG_5970.JPG
搬出に時間がかかったのでこの第一次搬出のあとの縮小形態でスペースに座っていたのは30分くらいになってしまいましたが、主要なディスプレイを片付けたシンプルモードはこんな感じ。
 飲み物を飲んだり、たずねてきてくださった知り合いのかたにご挨拶をしているうちに時間は過ぎ、ここに今年の夏コミの一日目は終了。

 それほど気温は高くないコミケの一日だったのですが、終わった時の肉体的な疲労は幾年か前の35℃超えコミケのときを上回っていたような気がします。上記のように搬出が自分の間違えで手間取ったからというのもあるのかもしれないですが、それ以前に、いつもならけっこうスマホの中に自スペース等の写真を残しているのに、今回はここに使った数枚以外は撮影するのを忘れていたことからもうかがえます。湿度があって、一日終わってみると体力ごっそり持っていかれているのに気付いたような。
 ただ、いつもコミケはそうなのですが、疲れていても気持ち的に充実しているので心地よい疲れでした。
 ギリギリだった入稿直前からここまで、走り切ったような。いろいろなかたにもお会いできたし本もお渡しできたし――サークルの売上も、予想していたよりずっと上回っていました。

 当日お会いしたかたお世話になったかた(2,3日目にお会いしたかたも!)、コミケでは直接お会いしなかったけれどTwitter上で告知をRTしてくださったり原稿中に励ましのお言葉をくださったみなさま、ありがとうございました!
 夏コミ終って同人的には2015年の後半戦、まだ張り切って書いてまいります。
posted by つむぎゆう at 23:59| Comment(0) | 即売会参加情報/レポート
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