2015年03月15日

セブンイレブンのコピー機で中綴じ小説本をつくってみる

 そういえば、前回のGirls Love Festivalのレポートのところに、セブンイレブンのコピー機の中綴じ本印刷機能を使ってみたので後日また別にレポートを書きますね、と書いててそのままになっていたので、今日はちょこっとだけその部分のレポートをしたいと思います。(もうすでに同人関係のブログやまとめサイトにも検索するといくつも記事はあるので、そんなに真新しい内容ではないですが……)

 セブンイレブンのコピー機が同人活動にいろいろ使える、というのは以前から言われていたことで、僕もディスプレイボードに使っているA3版の表紙ポスターなどは、近所にあるセブンイレブンにUSBメモリをもっていって印刷しています。
 とはいえ、便利だといわれる中綴じ印刷はいままで未経験(A5版両面印刷で家のプリンタで刷ることが多いので)でして――今回のイベントで、20ページくらいのお試し版を刷っていくにあたって、はじめて使ってみた次第でした。
 前回のレポートにも結果は書いた通り、20ページの冊子の印刷が一冊あたり30秒くらいでできて、あとは折って綴じるだけ……というほんとに楽ちんな工程で、イベント前日のばたばたした時間のなかで大助かりだったのです。

 まずは、原稿の用意のところ。
 セブンイレブンのコピー機は、メディア持ち込みの文書プリントですとPDF(Ver1.3〜1.7)、XPS(Ver. 1.0) / DocuWorks(Ver. 3〜7)が対応フォーマット。画像ですとJPEGとTIFFに対応していますが、中綴じ印刷に対応するのは文書データのほうのみなので、もしもイラスト主体の本を作成する場合は、別ソフトで貼り付けてPDF出力する等の工程が必要になります。
 小説本の場合は、印刷業者さんに持っていくときにPDF生成することも多い(普段画像形式で入稿しているかたも、使用ソフトはPDF出力に対応していることが多い)ので、いつも通りに本文を打ち出すだけでOKだと思います。

 自分は今回、MS−Word2010のPDF直接出力機能を使いました。もちろんAcrobat等を持っていればさらに良しですし、WordのPDF書き出し機能のないバージョンなどを使っていてPDF書き出しソフトがなく普段は紙原稿入稿しているというような場合は、CubePDF等のフリーソフト(フリーソフトはものによって、インストール時にぽんぽんボタン押してるとYAHOOツールバーとか一緒にインストールされたりするものも多いので、そこだけは注意深くです)でも、Ver1.3〜1.7のPDFは生成できます。
 普段オフセット誌作りでPDF入稿をされているかたはご承知と思われますが、フォントはきちんとPDFファイルにデータで埋め込むよう注意しましょう(ソフトによって設定方法は違います)
また、ソフトによってPDF生成する際に対応していないフォントがあったりもするので、そこも注意。フォントの拡張子が.otfのOpenTypeフォント等は、まだすべてのソフトでは使えません。(MS−Wordもまだ未対応とも聞いたことはあったのですが、今回イベントの後の自分の冊子で試しにつかってみたフリーのOpenTypeフォントは無事に印刷できました)
 自分は、オフセット本入稿のときもそうなのですが、わりとPDFのフォント埋め込みやワードでの図形レイアウトがそのまま出力されているか不安でしょうがなくなる臆病なたちなので、ノートPC(お役御免になったPCや、持ち歩いてエディタでテキスト打ちするためだけに使ってるPC)をフォント入れてないまっさらな状態で手元に置いておいて、メディアにいれたPDFをいちど試しに開いてチェックしたりしています。

 データのつくり方でオフセット本と違うのは、表紙までいっぺんに作りたい場合は表紙ページデータと裏表紙ページデータを1ページめと最終ページに配置することくらい。
 セブンイレブンの中綴じ本印刷の場合、ページ数が4の倍数になっていない場合は末尾に空白が自動挿入されてしまうので、表紙裏表紙込みで印刷する場合は表1〜表4を含めて4の倍数ページにするよう、間に適宜空白ページを挟んだりして調整しましょう。
 あと、表紙と裏表紙だけカラー/中身は白黒的な高度な機能はついていないので、そういう仕様にしたいときには表1(表紙)・表2(表紙裏側)・表3(裏表紙裏側)・表4(裏表紙)がひとつながりになったカラーデータと、白黒の本文データを別々にこしらえていって、できあがってから本文を挟むなどしましょう。

 さて、できあがったPDFデータをメディアに入れて、いざセブンイレブンへ。
 メディアは、自分は楽ちんなのでUSBメモリを使っているのですが、SDカードやコンパクトフラッシュ、microSDやCD−ROM等、様々なメディアに対応しています。お好みに応じて。 対応メディア等、セブンイレブンの文書プリントの仕様は、こちらご参照。
 ちなみに、日本語ファイルにも対応していますし、メディアの中でフォルダを作ってそのなかに入れてもタッチパネルで辿っていくことができるので安心です。
 

 あとはもうコピー機のタッチパネルに表示される手順に従うだけなのですが、ちょこっとだけいくつかポイントを。
 ほんとはタッチパネルの写真がとれればよかったのですが、店内撮影に該当してしまうだろうからOKかどうかわからなかったので、ここは文章で。

(1)お金(白黒なら、総ページ数÷2(整数)×10×印刷部数)をいれて、メニューから『文書プリント』を選び、画面の手順に従ってメディアを挿入します。

(2)中に入っているファイル・フォルダの一覧が表示されるので、該当するファイルを指定します。

(3)PDFファイルを選ぶと、画面に表紙が表示されます。「これで決定」を押します。
 (あれ? これ押すとはじまっちゃうの? 中綴じ指定は? サイズ指定は? ってちょっとおっかなびっくりになるのですが、あとでちゃんと指定画面が出るので大丈夫です)

(4)カラーモード・できあがりサイズ・詳細設定を選択する画面になります。
 最初、「小冊子設定」のボタンが表示されているのに押せなくなっているので不安になるのですが、カラーモードとできあがりサイズを選択すると押せるようになります。押します。
 『できあがりサイズ』は、折ったあとの本の仕上がりサイズではなく、印刷サイズです。A5本の場合はA4を、B5本の場合はB4を選択します。

(5)次の確認画面でボタンを押し、その次の右綴じ・左綴じ選択画面で綴じ方向を選択します。縦書きの小説本の場合はまあ、通常は右綴じですよね。

(6)部数を入力して、印刷スタートです。
特殊なフォントを使用して埋め込みあるいはビットマップ化埋め込み等を行っている場合は、印刷開始までに数分かかったりすることがありますが、気長に待ちましょう。
 ちなみに印刷が終っても設定は残っていて、続行して印刷する場合は部数だけを指定して同じ仕様で再度印刷ができるので、「ためしに1冊印刷して確認してから残り部数を印刷」的なことをしても大丈夫です。

 あとはもう、部数にもよりますがそれほど待つことなく印刷ができあがります。紙原稿のときのような原稿とっかえひっかえがないので、後ろに少枚数コピー待ちのかたがみえていちどコピー機をお譲りするような場合でも、それが終ったらすぐ再開できるのが嬉しいところでもあり。

IMG_4935.JPG
 印刷が終ったら持って帰って折り折りして、中綴じ印刷に対応したホッチキスで綴じれば完成。本が厚くなる場合は、美観に応じて端っこの裁断を。
 セブンイレブンは特殊紙が使用できないので、場合によっては表紙だけをA4用紙に自宅で印刷してかぶせるなんてのもありかもしれません。

 そんなわけで、秋葉原製作所さんの表紙別刷り・折り+綴じまでやってくれる印刷機などに比べてしまうともちろんかなわないですが、自宅近くにセブンがあれば切羽詰まった即売会前日深夜に原稿が仕上がっても大丈夫なところとかは心強いです。わりとこう、自分も今後も使えるかなあというセブンイレブンの中綴じ本印刷機能なのでありました。
posted by つむぎゆう at 18:50| Comment(0) | 書きもの道具・環境・同人TIPS
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