2014年09月28日

先週の 本の杜6 参加レポート

 先日9月20日、川崎市産業振興会館にて開催されました本の杜6、サークル参加してまいりました。当日お会いいたしました皆様、ありがとうございましたー!
 簡潔ながら、今日はそのレポなぞをお送りしたいと思います。

今回の本の杜は、土曜日開催
なので、いつもの日曜日の即売会のつもりでいると「準備にあてられる前日」というものが存在しないのが要注意でした。(まあ、夏コミで最終日以外に参加のときや、土曜日が出勤の時のイベントのときと同じ感覚ではあるのですが……)
 夏コミあたりからのびのびになっている新刊『春日横丁ラプソディ2』をぜひとも持っていきたいと思って書き進めていたのですが、ようやく本文第一稿が仕上がったのは木曜日の深夜。金曜日の通勤の行きの電車で赤ペン片手に校正して、持って行ったノートPCで帰りのバスで校正分を打ち直して、帰って深夜に編集→印刷という突貫作業。印刷を終えて三時半になったところでいちど床に就いて、6時に起きて製本と製本テープ貼りをして、
IMG_3960.JPG
 ディスプレイ用の印刷物を打ち出して8時半に家を出ましたw
 とはいえ、川崎市産業振興会館は実は僕の家から50メートルもない最寄りのバス停からバスに乗って、降りて200メートルほど歩くと着くという、歩行距離が実に短くて済むイベント会場。睡眠時間は短めとはいえ、即売会の日は不思議と目がさえているもので、乗り過ごすこともなく会場に到着しました。



ディスプレイは、こんな感じ。
 IMG_3962.JPG
 今回は新刊があったので『春日横丁ラプソディ』の1巻も並べたくて、全年齢ものがメインの構成になりました。
 そういえば、川崎の産業振興会館の机って、ビックサイトやサンシャインなどのレンタル長机(180×45センチ、1スペースはその半分の幅90センチ)ちょっとだけサイズが違うのですね。こころもち、奥行きがある感じ。(50センチくらい?)
 まあ、幅はほぼ一緒だったので、レイアウトを大きく変えることはなくディスプレイを組むことができました。
 都産貿の机(奥行きが2倍。ワンスペースは90×90センチ)や横浜マリネリアの机(幅がやや狭く、奥行きはちょっとある)と並んで、今後参加するときにはちょこっと注意したいです。

入場から開会までは1時間ちょっとなので、用意をして知り合いのサークルさんとお話をしたりしているうちにあっという間に時間は過ぎ、11時の開幕。
 本の杜はまあ、のんびりした文芸オンリーなので、会場と同時に中に人があふれるとかそういう感じではなく――それでも、一人また一人と入口を潜っていらっしゃるかたのお姿が。
 持って行った新刊もお手にとっていただけて、嬉しゅうございました。ありがとうございますー!

そういえば、文芸オンリー――自分が初めて参加した即売会である『ぶんぶん!』(今となっては文芸ジャンル内でも、このイベントを知る人は少なくなってきました……)は、自分の初参加の回がこの川崎市産業振興会館会場だったのですよね。懐かしい……
 本の杜は、開催場所、規模、会場内の雰囲気的に、ぶんぶん! と共通しているなあと思うところがあります(ぶんぶんは後半期ちょっと色々あったですが、そこはまた別として、いい意味のほうで)。そのうえで比較して考えると、ぶんぶん! よりも一般参加者のかたの数は多少なりとも増えているのではないかなあ、と。
 この間のコミティアのレポートでもちょこっと書いたのですが、ここ十数年の間、ライトノベルの流行や、同人発のノベルゲームの流行による「シナリオ」というものに注目が集まったことなどにより、同人の文章というものには微かではあれ追い風が吹いているように自分には感じられます。
 ジャンル内部でもまだまだ取り組むべき――というのとは違うかな――取り組んだら面白そうな試みというのはありそうですが、そうした試みの舞台としても、こういうフラットで、方向性的なものからフリーな即売会があってくれるのは心強いことだと思う。

本の杜は上記のとおり、文芸オンリーであるということ以外はあまり際立った特徴やベクトルを持たないことが(僕にとっては)魅力な即売会なのですが――その本の杜の中で、ひとつ大きな特長といえるのが、見本誌展示場と立ち読みスペースの充実といえます。
 見本誌スペースはコミティアをはじめいろいろな即売会に設けられています(そうさく畑は、立ち読みスペースがひとつの特長にもなっています)が、本の杜の見本誌スペースの特色はふたつ。

 @第一回目の本の杜以降に提出された見本誌が、すべて陳列されていて立ち読み可能。
 A読書用の椅子とテーブルが用意されていて、紙コップとお茶の備えもある


 特に@は、おそらくいまのところは本の杜だけの特色かなあと思います。その日に参加するサークルだけではなく、過去参加したすべてのサークルが提出した見本誌がぜんぶ、どれでも試し読みできる。
 しかもお茶とテーブルが用意してあるということは、本の杜は「時間をかけてゆっくりじっくり見本誌を試し読みすること」を歓迎しているということです。
 文章同人誌が、これまで文章同人誌をお手に取ったことがないかたにとってちょっと敷居が高いのは、中身がどんな感じだか・自分の好みに合うかどうかがなかなかわかりにくい、というところも大きいと思います。冒頭だけでは雰囲気がつかみにくいし、さりとてスペースの前で第一章の終わりまで数分立ち読みをするのは気が引ける(個人的には、立ち読みは大歓迎なのですが)。コミティアのような大きなイベントの見本誌コーナーだと、限られた時間の中で(漫画も含めて)回りたいサークルはたくさんあるし、興味を持ったシリーズものの1巻が置いていない場合もある。
 一方この点――なかなか自分の本の内容を試し読みしてもらう機会がないというのは、サークル側の悩みでもあります。上に挙げたいくつかの「立ち読みがゆっくりしにくい理由」は、そのまま裏がえせば「立ち読みがしてもらいにくい理由」になります。(最近はWEBを利用したプレビューも方法としてありますが、ちょっとこれはまた後日別記事で書きたいと思います) そうした点を、こういう読書スペースのある立ち読み歓迎の即売会は補完していけるのではないかなー、などと。

 もしもこの記事をご覧になっているかたのなかに、「文芸同人もちょっと興味あるけど、なかなか試しに読んでみる機会もないんだよなー」などというかたがいらっしゃいましたら。
 来年4月19日、本の杜の次回開催日。お時間が空いていましたら、500円のカタログでのんびりした空気の会場に入られて気が向くままに見本誌を立ち読みされて、近くの施設(川崎産業振興会館からは徒歩2分ほどでソリッドスクエアという施設があって、オフィスビルなので休日はわりとのんびり食事ができます)での昼食を挟んでもういっかい入場してのんびり本を読む。なんていう一日も、わりとリーズナブルなのではないかなあと思います。もちろんサークルスペースで本を買ってくださればありがたいですが、個人的には、「文章同人誌ってどんなふうだろう」というのを知ってくださるための立ち読みを主目的にされても大歓迎な気がします。そんな感じの文章同人ファーストコンタクトに、本の杜はお勧めできるくつろぎ空気な即売会かと。

サークル参加していて、唯一見本誌スペースでここはもうひとこえっ! なのは、既刊スペースの中にある本に貼ってあるシールのスペースナンバーは過去回のものなので、そのサークルさんが今回参加しているか・どのスペースかは一目ではわからない・参加してない場合は残念感ある、ということくらいでしょうか。
もちろん、カタログを読めばすぐわかることですし、今回参加していないサークルさんで気になるところは名前覚えてあとでネットで検索等すればいいことなのではありますが――そのへんのほんのちょっとの手間って、意外と「まあいいか」の元になってしまうことも多く。

 ・今回参加のサークル名の一覧とスペースが、五十音順で見本誌コーナーから見える場所に大きく貼ってある。
 ・気になったサークルの名前をメモって帰るための用紙と筆記用具がテーブルにおいてある。

 とかあったら便利かなあと、ちょっと思いましたです。

午後ものんびりした空気の中(とはいえ、ちょこっとずつ本はお手にとっていただけました)で、これも本の杜の名物である主催さん側がワゴンでサークルスペースに運んでくださるお茶サービスで抹茶オーレをいただいたり、ぶらぶらっと知り合いのサークルさんのところに出向いて立ち話(小さい会場ですと、ときどき自スぺを確認して、立ち止まっている方がいらっしゃったらすぐ戻れるのが便利でありますw)したりしているうちに、15時半が来て本の杜6は閉会。
 本の杜、過去にはちょこっとだけ事務的なところでサークル参加側として心配する点(特に、参加案内等の通知や問い合わせ等のレスポンスの遅れ)もあったのですが――今回の開催では案内も早めに届き、〆切からHPへの参加サークル一覧の提示も数日のうちに行われたりして、安心して参加できるイベントでした。終わった後で撤収作業があったのですが、たくさんのサークルさんが搬出する机椅子の台車詰み作業を手伝ったりしていたのは、そういう安心感からくるところも多かったのではないかなあ、と。
 もちろん、「もうちょっとここがこうであると、もっといいなあ」という要望点が(欠点、というものではなく、ほかのイベントもそうであるように)ゼロというわけではないですが、そういう点を伝えやすいかどうかというのは、主催さんの事務作業が外から見て滞りなく流れているかどうかにも依ってきますものね。
 小さなオンリーイベントというのは、参加サークルの告知協力とかアイデア出しとかでボトムアップに作り上げられていくのがいいなあと思うので――なんかえらくえらそうなもの言いになっちゃいますが、開催ごとに改良されて、楽しい即売会であってほしいと思います。

終わった後は、知り合いのサークルさんと、この日は個人的に川崎の飲み屋さんに打ち上げに。
 久しぶりに「小説を書く」ということや即売会のディスプレイやWEB宣伝等について、メソッド的なことを思いっきり喋り倒した、いい飲みの場でした。4:30の開店時間にお店に入って、混んでいなくて時間制限もなかったのをいいことに4時間ちょっとも雑談してしまったという……
 
 そんなわけで、久しぶりの本の杜、楽しい一日でした。当日お会いした皆様、お世話になりましたです!
 次回は――と、いつもは次の参加のイベントを末尾に書くのですが、実は昨日(9/28)、眼鏡時空に突発参加してきたのです。こちらのレポはまた近いうちに、書かせていただきますね。
posted by つむぎゆう at 23:59| Comment(0) | 日記
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